タンカを描いて暮らす

今から約２５００年前、現在のインド、ブッダガヤーの菩提樹の下でお釈迦様は悟りを開かれました。

チベットでは7世紀前半、ソンツェン　ガムポ王がチベット統一を果たし、仏教に帰依しました。シルクロードや朝鮮半島、中国大陸を経てさまざまな解釈と共に伝わってきた日本の仏教と異なって、インドのすぐ北に位置するチベットには原文のままの経典がもたらされ、日本にはほとんど伝えられることのなかったインド仏教後期の思想も直接伝わっています。

タンカとは、チベット仏教の軸装仏画の総称です。キャンバスに絵具で描いたタンカのほかに、織物、刺繍やアップリケなどのタンカもあります。